
Google Analyticsって、導入したは良いけど眺めるだけなんだよなぁ…。
ブログやサイトを運営している初心者さんにありがちなのが、アクセス解析ツールを「ただ眺めて一喜一憂するもの」にしているケースです。
「あっアクセス上がったやん!やった!」
「わぁ〜アクセス今日も来てねぇ〜…いつ来るんやろ…。」
こんな風に、少しドキドキした気持ちでGoogle Analyticsを覗いては、喜び、落ち込み、そしてウィンドウを閉じる。
僕は今でこそSEOコンサルをしていて、生徒さんのアナリティクス画面などを見て分析したりしますが、昔は皆さんと同じ「ただ眺めているだけ」の人間でした。
- 専門用語多すぎてその都度検索するのがめんどくさい
- 色々な機能がありすぎて、もはやホーム画面のグラフしか使わない
Google Analyticsに対してマイナスのイメージしか持っていませんでした。
しかしどうでしょうか?
しっかりと学んで見ると、僕のブログやサイト運営にこんな変化が出て来ました。
- 毎日Google Analyticsを眺めて一喜一憂→落ち込むことがなくなり、楽しくなった
- 自分のサイトの長所と短所がわからない→全てわかるので、長所を伸ばして短所を克服できた
- 記事数を増やすだけがアクセスを増やす方法→記事数を増やさなくてもPV数を確実に増やすことができた
このように変化していきました。
アクセス解析とは、長所を伸ばして短所を克服する方法を見つけられるツールです。
小さな成功から、大きな成功へと変えるツール
小さな失敗から、大きな失敗になるのを防ぐツール
これがGoogle Analyticsです。
この記事では、下記を解説します。
- Google Analyticsの必要性
- 使いこなすための専門用語
使いこなし方全てをこの記事1つで解説しているわけではありませんが、この記事を読むだけであなたのアクセス解析力は格段に上がるはずです。
この記事の目次
Google Analyticsとは?アナリティクスで出来ること
Google Analyticsとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
このアクセス解析ツールを使いことにより、以下のことが出来るようになります。
- 長所を限りなく伸ばしていける
- 短所を限りなく減らしていける
- ユーザーがどうサイト内を動いているのかわかる
- ユーザーがどこから来てどれだけ滞在していることがわかる
- 集客において足りない部分がわかる
- 成約率やクリック率がわかる
などなど、出来ることは無限大と言ってもいいでしょう。
Google Analyticsはパズルのような使い方ができ、様々な要素と要素をかけ合わせて、知りたいデータを抽出することができます。
Google Analyticsの必要性をSEOコンサルが解説
このアクセス解析ツールの必要性を、SEOコンサルの僕から言わせていただきますと…。
「プロジェクトをより良くするためのPDCAが回せる」
これが大きいです。
PDCAとはご存知のとおり、「プロジェクトを成功に導くための段取り」のことです。
- P→PLAN(計画)
- D→DO(実行)
- C→CHECK(評価)
- A→ACTION(改善)
この4つを順番に、繰り返しこなすことでプロジェクトは成功に向かっていき、目的を達成することが出来ます。
↓
「D」→じゃあ1ヶ月間この対策方法を実行してみよう!
↓
「C」→この対策方法は、○○は改善されるけど△△は変わらないな…もっとこうした方が良いんじゃないかな…?
↓
「A」→よし、じゃあ、プラスで□□の対策方法を実行してみましょう!
というように、そのサイトがよりSEOに強くなるためにどうしたら良いのかというミッションを、PDCAをうまく回して達成できるようになります。
これは専門家しかできないこと…ではなく、あなたでも出来ることで、GoogleAnalyticsの知識を蓄えれば誰でも出来ることです。
アクセス解析のための専門用語を解説します
GoogleAnalyticsに出てくる専門用語は、マーケティングでは基本中の基本…ですが、わかりにくいですよね。
「ページビュー」…と言われても、何となくページを見てくれた回数なんだろうな〜くらいの認識かと思います。
ここでは、あなたがアクセス解析するために最低限必要な専門用語をわかりやすく解説していきます。
ここでは例として、A君を出してみます。
ユーザー
ユーザーは、”来てくれた人数”を示します。
例えば、自分のサイトに今日、A君1人しかアクセスしなかったとしたら…。
→アナリティクス画面には「ユーザー数 1」と表示されます。
もしも今日、A君とB君の2人がアクセスしてくれていたら、ユーザー数は「2」となりますね。
セッション
セッション数は、”ユーザーがサイトに訪れた回数”を示しています。
例えば、今日の朝にA君が1回サイトにアクセスしてくれました。
そしてその日の夜、A君はもう1回サイトにアクセスしました。
→その日のセッション数は「2」になりますね。
しかし、その日に訪れてきてくれたユーザーがA君しかいなかったら…
- ユーザー数「1」
- セッション数「2」
となるわけです。
ユーザーとセッションを組み合わせると、「何人が何回サイトにアクセスしてくれたのか」が分かります。
ページビュー(PV)
ページビュー数は、”表示されたページの数”を示します。
例えば、今日はサイトにA君1人が1回訪れてくれて3ページ見ていきました。
- ユーザー数「1」
- セッション数「1」
- ページビュー数「3」
という結果になるわけです。
ユーザーとセッション、そしてページビュー数を組み合わせると、「何人が何回来て何ページ見ていったか」というのが分かります。
コンバージョン(CV)
これは、簡単にいうと「成約達成」のことを示します。
最終成果地点とも言いますね。
”何を成約とするのか”で、コンバージョンは変わってきます。
アフィリエイトなどでは、「広告をクリックされて商品を購入してくれた」でコンバージョンです。
例えば、A君が訪れた友達の家には「A君に我が家のご飯を食べてほしい」という成果地点(目標)があったとします。
…1時間後…。
はい、これでコンバージョン「1」ですね。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率というのは、「WEBサイトに訪れた人が成約達成して顧客になる割合」を示します。
例えば、WEBサイトAのコンバージョンを、「商品を購入してもらう」だとしましょう。
WEBサイトAの”ページB”に訪れたユーザー100人のうち、商品を購入したユーザーが5名いたとします。
そのページBのコンバージョン率は「5÷100=0.05」で5%ということが分かります。
基本的に、コンバージョン数÷該当ページのユーザー数=コンバージョン率で出すことが出来ます。
例えば…こんなのはどうでしょう?
この場合のコンバージョン率は、「5÷10=0.5」なので、50%だと言うことが分かります。
ランディングページ(LP)
ランディングページとは、”ユーザーが訪れた時に最初に表示されたページ”のことを言います。
- A君=ユーザー
- 友達の家=WEBサイト
- 友達の家の玄関=WEBページ
だとしましょう。
この場合は、友達の家の”玄関”が、WEBサイトで言うランディングページのわけですね。
ちなみにそのページがランディングページになった回数を、閲覧開始数といいます。
直帰率
「ユーザーがサイトを訪れて、1ページだけ見て離脱する」ことを直帰といい、直帰率とはユーザーが直帰する割合を示します。
計算式にすると…
※LP=ランディングページ
となります。
はい、 上の例にしたがっていくと、
- ”玄関”から直帰した訪問数=1
- 最初に玄関に入った回数=2
「1÷2=0.5」…直帰率は50%と言えますね。
離脱率
これは、”そのページがセッションの最後になった割合”を示します。
計算式にすると…
で割り出すことが出来ます。
例えば、A君が友達の家の”裏口”の存在を知ったとします。
A君は今日だけで裏口に3回行き、3回目で裏口から帰りました。
- 裏口を見た回数(ページビュー数)は「3」
- 裏口から帰った回数(閲覧終了回数)は「1」
「1÷3=0.333...」という計算式で、”裏口”からの離脱率は約30%ということになります。
A君は、ただ単に裏口から帰ってみたかっただけなのかもしれませんね。
アクセス解析で離脱率の高いページを見つければ、そのページの最後に関連記事などのCTAを設置しましょう。
離脱率が低くなり、ページビュー数が増えていきます!
参照元:どこからサイトに訪問したか
自分のサイトに”どこから”来ているかを示すものです。
これについては、各名称と意味を解説しますね。
Organic:自然検索流入のことを示す
自然な検索流入のことを示します。
僕らはSEO対策することで、このOrganicの割合を増やしたいわけですね。
Cpc:広告流入を示す
広告からユーザーが訪れてきているということです。
Googleアドワーズなどのリスティング広告サービスを扱っていると、この数値が出てきます。
Referral:他サイトからの流入を示す
これは「他サイトからリンクをクリックして訪れた」という意味です。
ブログやニュースサイト等から来るパターンが多いですね。
Social:ソーシャルメディアからの流入を示す
SNSからの流入を示します。
主に「Twitter」「Facebook」「はてなブックマーク」が表示されます。
現代ではSNSからの流入も、貴重なドメインパワー強化材料です。
Direct:直接流入を示す
- ブックマークでサイトを訪れた
- メールマガジンのリンクから訪れた
- 直接URLを打ち込んで訪れた
- QRコードから訪れた
等がすべてDirect表示となります。
参照元があるアクセス=リファラー
参照元のないアクセス=ノーリファラー
といいます。
まとめ:専門用語を知ることから、アクセス解析は始まる
どうでしたか?
専門用語を学ぶだけで、Googleアナリティクスの見方がだいぶ変わったかと思います。
→何人のユーザーが【セッション】
→何回訪問して
【ページビュー(PV)】
→何ページ見ていったか
【コンバージョン(CV)】
→何回成果目標が達成されて
【コンバージョン率(CVR)】
→アクセス数のうち何%が成果達成目標に達しているのか
【ランディングページ(LP)】
→一番最初にユーザーがたどり着くページはどこか
【直帰率】
→そのページがユーザーに見限られる割合は何%なのか
【離脱率】
→そのページでユーザーがそのサイトから抜け出す割合は何%なのか
まずはこれだけ覚えてください。
応用テクニックは、これらを覚えてからになります。
Googleアナリティクスの必要性や出来ること、最低限の専門知識をインプットしてくれればいいなと思います。