
「ターゲットが検索すると考えられるキーワードを、キーワードプランナーで調査します。」
こんな風に投げやりに説明されても、いまいち理解度は低いままかと思います。
筆者もブログ初心者の頃はそうでしたので、とても気持ちが分かります。
今では個人や企業様のSEO対策をコンサルさせていただいてますが、当時は本当にキーワード選定に困りました。
ですので今回は、そんな過去の僕と同じような”ブログ初心者でキーワード選定のやり方をゼロから教えてほしい人”に向けた記事を書きました。
この記事では下記のような一連の流れを解説しています。
- ターゲット設定
- キーワードの候補出し
- ツールを使って選定していく
スクリーンショット画像も多く載せてますので、非常に分かりやすく再現性の高いコンテンツになっているのではないかと思います。
そして、この記事で紹介している方法は「筆者が個人,企業様にSEO対策をコンサルする時の手順」と同じです。
関連キーワード取得ツール等を使っていたら気が付かなかった”お宝キーワード”も発掘できる方法になっておりますので、是非参考にしていただけたらと思います。
ターゲット設定からキーワード選定までは、大きく7ステップに分けて説明していきます。
- ターゲットユーザー(ペルソナ)の悩みを明確にする
- ターゲットの悩みを5W1Hと2つの未来で分解する
- 単語を抽出してメインキーワードとの組み合わせ候補を出す
- 複合キーワード候補をキーワードプランナーで調べる
- 実際に検索して関連キーワードを確かめてみる
- 更にキーワードプランナーで調べて選定する
- 検索需要と件数を比較してキーワードを選ぶ
では実際に解説していきます。
この記事の目次
ターゲットユーザー(ペルソナ)の悩みを明確にする
まずは選定するための”キーワード候補”を出さなければいけません。
このキーワード候補を出すために、しっかりとターゲット(ペルソナ)を定めて「悩み」を仮定する必要があります。
記事を読んでくれると想定する読者(ターゲット)のことを、マーケティング用語では「ペルソナ」と言います。
このターゲット(ペルソナ)が抱える悩みについては、上記画像のように細かく決めていく必要があります。
この「ターゲット(ペルソナ)」を決める際に迷ったら、以下の項目を参考にしてみると良いでしょう。
- 性別
- 年齢
- 職業
- 年収
- 月収
- 性格
- 恋人
- 身長
- 体格
- 趣味
ターゲットの悩みを5W1Hと2つの未来で分解する
「ターゲット(ペルソナ)の悩み」をしっかり細かく決めたら、次はその悩みを分解していきます。
この分解するという工程をしっかりと行うと、検索需要があるのに競合が少ないようなお宝キーワードを見つけることが可能です。
悩みは、以下の項目で分解していきます。
・WHO(誰が,関係者)
・WHEN(いつ,時間や日付)
・WHERE(どこで,場所)
・HOW(どうやって,手段)
・WHAT(何を,事象名)
・WHY(なぜ,理由)
・ユーザーが望んでいる未来
・ユーザーが恐れている未来
ターゲット(ペルソナ)の悩みを、上記の項目で分解していきます。
下記の画像のように分解してみるといいでしょう。
このように、「ターゲット(ペルソナ)の悩み」をそれぞれの項目に分解していきましょう。
コツとしては、HOWの項目は「望んでいる未来を達成するために考えられる手段」を記入するといいでしょう。
また、WHATの項目については少し検索意図によって入る単語が変わってきます。
ターゲット(ペルソナ)が「知りたい」と思って検索してる場合は、「イベント名」や「病名」などの名詞が入ることが多いです。
「買いたい」と思っている検索している場合は、商品名と"価格”,”口コミ”などの単語が入ります。
「やりたい」と思って検索している場合は”方法”,”解説”などの単語が入ることが多いです。
すごい!
それっぽくなってきたわね!
安心しろ。
それっぽいんだ。
検索意図については、下記の記事で詳しく解説しています。
単語を抽出してメインキーワードとの掛け合わせ候補を出す
悩みを分解出来たら、そこから”単語を抽出”していきます。
上記の画像のように色分けしていくと良いでしょう。
次に、下記のサイトにアクセスして”候補となる掛け合わせキーワード”を抽出します。
上記画像のように、悩みを分解して出てきたキーワードを入力していきます。
一番左側の入力欄には、メインキーワードとなる単語や、5W1Hの「WHO」の部分を入力することをおススメします。
右2つの入力欄は、すべてのキーワードをコピーペーストしても構いません。(重複していても大丈夫)
経験上、検索キーワードは「WHAT」と「WHO」の部分から始まることが非常に多いな。
例)「彼女 病気 別れる」「飲み会 上司 断る」等
入力し終えたら、画面下の「Gen」をクリックします。
すると、上記画像のように「キーワードの掛け合わせ一覧」が出てくるかと思います。
こちらは全てコピーして、メモ帳ソフトか何かに控えておいてください。
え~やば!
便利!すご~い!!
次に、関連キーワード取得ツールを使用します。
下記のサイトにアクセスし、メインキーワードを打ち込んで「取得開始」をクリックしましょう。
取得すると、Googleで検索されている、「そのキーワードを含んだ複合検索キーワード」が表示されます。
右側の「全キーワードリスト(重複除去)」を見ていきます。
この「全キーワードリスト(重複除去)」には、表示されているすべての複合キーワードから重複を除去したものが羅列されています。
上記画像を見てもらえれば分かる通り、この重複除去リストの中でも、ターゲット(ペルソナ)が検索しそうな複合キーワードを見つけることが出来ます。
「検索する可能性がありそうな複合キーワード」に関しても、すべてコピーしてメモ帳ソフト等に控えておきましょう。
↑「メインキーワード+WHO」で検索しても、かなり候補は出てきます。
↑「メインキーワード+動詞」で取得しても、かなり候補が出てきます。
- 悩みを分解→キーワード掛け合わせ候補取得
- 関連キーワード取得ツール→複合キーワード候補取得
この2つを終えたら、控えていたメモ帳ソフトには「ターゲット(ペルソナ)が検索する可能性のあるキーワードリスト」が出来上がっているかと思います。
ここまでできたら、キーワードプランナーで調べていきます。
複合キーワード候補をキーワードプランナーで調べて選定する
Google広告が提供しているキーワードプランナーにアクセスし、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックしてください。
キーワードプランナーについては、広告を出さなくても使用することができます。
もしも使ったことがないという方は、以下のサイトを参考にしていただければ、初期設定はすぐに済むかと思います。
参照【2019年最新版】無料でキーワードプランナーを使用する方法と使い方【GoogleAdWords登録】
※今回は初心者の方への説明を目的としているので、広告運用していない状態でのキーワードプランナーを使用いたします。(正確な検索ボリューム数は出ません)
上記画像のように、先ほど作った「ターゲット(ペルソナ)が検索する可能性のあるキーワードリスト」を全てコピーして貼り付けてください。
貼り付けたら「開始する」をクリックしましょう。
画面が表示されましたら、上側の「過去の指標」をクリックします。
キーワード1つ1つに対してのデータが出てくるかと思います。
各項目をクリックすると、昇順,降順が切り替えられます。
上記画像は「月間平均検索ボリューム」をクリックして、検索ボリューム順にキーワードを並べてみた結果です。
下にスクロールしていくと、検索ボリュームが「-」と表示されているキーワードがあると思います。
そのキーワードは、検索数が「限りなく少ない」か「全く検索されていない」ことを示しているので、切り捨てても大丈夫です。
検索ボリュームの数値に関して補足説明させていただきますと、初心者でブログを始めたばかりであれば、月間平均検索ボリューム「10~100」のキーワードを狙うのが得策でしょう。
初心者の方は、まずは競合少なめ,検索ボリューム少なめのキーワードで上位を獲得していくことが大事だと考えています。
今回は、上記画像にもある通り2つのキーワードに目を付けました。
- 飲み会 断る 言い訳
- 飲み会 上司 メール
この2つです。
「飲み会 断る 言い訳」という複合キーワードを軸として記事を書き、内容としては「メールでの言い訳文」を紹介するのがベストかと判断しました。
ここから、もう少し掘り下げていきます。
実際に検索して関連キーワードを確かめてみる
実際にGoogle検索してみます。
検索結果の一番下に「関連する検索キーワード」が表示されているかと思います。
ターゲット(ペルソナ)が検索する可能性のあるキーワードを、またメモ帳ソフトなどに控えます。
更にキーワードプランナーで調べて選定する
再度キーワードプランナーで調べてみます。
今回は、"先ほど仮決定した複合キーワード"と"Google検索で出てきた関連キーワード”を貼り付けて「開始する」を入力します。
月間検索ボリュームが少し上がっているキーワードを発見しました。
この時点で、選定するキーワード候補は2つに絞れました。
- 飲み会 断り方 メール
- 飲み会 断る 言い訳
この2つです。
検索需要と件数を比較してキーワードを選ぶ
実際に検索して「件数」を比較して見比べてみましょう。


比べてみると、下記のようなことがわかります。
- 「飲み会 断る 言い訳」→560,000件HIT
- 「飲み会 断り方 メール」→3,580,000件HIT
単純に考えて、件数が多いということは"ライバル数も多い"ということですので、この場合は「飲み会 断る 言い訳」を選択します。
なるほどね!
弱者には弱者の戦い方があるのね!
まとめ:キーワード選定はペルソナを考え抜くことから
筆者はこのようにキーワード選定を教えていますが、もっと単純に教えている方もいらっしゃいます。
正解はありません。
SEO対策は売上を上げるための"手段の1つ"にすぎませんからね。
ただ、どのキーワード選定方法にも共通するのは「ペルソナを考える」ことから始まるということ。
めんどくさがらずに、ペルソナを思い描き、分析してみてください。
お宝キーワードと出会えるかもしれませんよ。